デジットディストーション その1
ひさびさに休みなので、夏の自由研究の第二弾。
今回は日本橋の部品屋さん「デジット」が発売しているエフェクターシリーズディストーションLM308AHを作ってみます。
自由研究や工作の宿題にキットを使って組み立てるのは卑怯な感じがしますね~。普段つくってるのと比べてどれくらい楽かも検証してみます。
① キットのなかみ
1200円で基盤と基盤に取り付ける部品がセットになっています。部品けっこういいやつがはいってるよ。
かっこいいカンタイプのオペアンプ。もしかして400円くらいする高級部品?なんかググると価格出てきた。このキット1200円ですよ?こんな贅沢で元とれますか?超良心的っす。
ほんでもって回路、部品をみると評判通り有名なエフェクタープロコRATにかなり近いですね~。
あとのスイッチやらジャック、ケースは別に用意しなければなりません。
②ケースはジャンク品流用
以前、人からもらったブッ壊れた知らないメーカーのディストーションのケースを流用することにします。
ブッ壊れてたのを分解。けっこうケース小さいな~。ケースからシールはがしたら接着剤がケース表面に付着。これと戦う。ヤスリでこすったり、いろいろ。
穴をあけなくていいや~と喜んでいたのですが、汚れとったりで苦労、穴の位置がまたびミョーで、組み込むのに苦労。新品のケースで最初から作ったほうがよかったか???
③基盤作成
それでは基盤に部品を取り付けていきます。
説明書の組立手順通り。抵抗から・・・。
まちがえんようにひとつひとつテスターで抵抗値を確認しながらやります。
これをしないと絶対ミスります。
抵抗12個取り付けおわり。ここで20分くらいかかりました。
あとコンデンサーとかオペアンプとかどんどん取り付けますが、普段のユニバーサル基盤でやるのと違って、気が楽です。取り付け場所の確認につかう神経、時間が全然違う。
街にビルが建っていくようです。すぐ出来た。
④ ケースにジャック、スイッチ、ヴォリューム等を設置し接続していきます。
なんか戦車みたいな雰囲気。元から空いている穴にあうようにレイアウトしています。
でけた~。一発で音が出た~。万歳!さすがキット!失敗は少ないか~。
三つのつまみは左からボリューム、真ん中はフィルター、これが本物のラットと一緒で、右に回すほど音がこもるというか、まるくなります。普通のトーンコントロールの逆ですね。これは使い勝手からいうと、右に回すほど高音のでる通常しようにしたほうがええかと思いましたが、RATっぽさということでそのまま放置。一番右がディストーション、歪の量です。キットに付属している説明書の制作例完成図はボリュームとディストーションが逆になってます。
ツマミは3つつけられなかった。3つまっすぐに並んでいるので、真ん中だけ違うのにしたら見た目が変。あえて真ん中はツマミをつけないという選択をしました。
ロボットみたいでかわいいルックス。
基盤はキットって確かに楽やけど、あとの手間は一緒です。エフェクター作るのが初めての人が、このキットからというのは少し難しいかも。
最初は「ド素人のためのオリジナルエフェクター制作」を読んで、チョー簡単なブースター、ファズくらいまで作ってから、このキット作るのがいいかも・・・。スイッチのしくみやら配線の意味やらがわからんと、音がでないときにチェックのしようがないからな~。
⑤ 改造1
キットの説明書の配線よりも、普段作ってなれているトゥルーバイパス式にしました。
いつものフットスイッチ。
⑥ 改造2
ダイオードのクリッパー切り替えスイッチ増設。
これ、簡単にできるし絶対つけちゃいますね~。
モードは3つ
ひとつは、もともとキットについていたシリコンダイオード。
よく歪みます。きめ細かいシルキーな歪み。使いやすい感じ。とりあえずハードな曲弾きたくなります。パンクもいけるね~。僕のテレキャスやったら、ギターのボリュームで歪み量調整出来る感じです。でもクリーンにはなりませんけど。
ふたつめは、LED。これが今までクリッパーにLED使った中で一番光った!ギターを弾くたびにピカピカ!これくらいひかるんやったら、わざわざ穴開けて、見えるようにしようかと思うくらい・・・。結局邪魔くさくてしてません。いや、音に関係ないですね。これもよく歪む。シリコンより若干ワイルド。
そして、3つめはクリッパー無し!
これがビックリ。クリパーなしでも結構ブリブリ歪みま~す。予想ではあんまり歪まんやろうからブースターモードみたいな感じと思ってたのですが、普通にディストーションです。
大きなアンプで、バンドサウンドの中でやってみないと、どの音を愛用するかはわかりません。また、試したらレポートします。
本来電池の入るところにスイッチ増設。
改造③はまだ試してないのですが、FETを本家RATの部品に付け替えてみるということ。
こんど日本橋にいったら買ってきて交換してみます。
感想としては デジットのキットのコスパすごいっす。1200円キット代、今回はジャンクしようでケース代ただですが、普通に購入したら1000円くらい?スイッチ500円、ジャック、配線材、LED、ツマミ、ボリューム3個と全部コミコミで3500円いかないんとちがいます?
ほんでこのサウンド。ずっとギター弾いてたくなります。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
やっと最後まで読み切りました。今までで最長では。
愛が感じられます。
そして、
良いものを安く手に入れると
「これ、なんぼやと思う?」と自慢する大阪人の習性も漂っています。
投稿: モナミ | 2014年8月17日 (日) 06時33分
はじめまして、えれふぁんとと申します。
「デジット ディストーション MOD」の検索でヒットして興味津々に読ませていただきました。
わたしも先日キットを購入しまして、どうせ作るならMODしてみたいと思い理想の記事にたどり着いた次第です。
そこで一点質問させていただきたいのですが、トグルスイッチの配線図を是非伺いたいです。
LEDやダイオードの向き等をです。
電子工作は初心者ですが、わたしも挑戦してみようと思います。
宜しくお願いします。
投稿: えれふぁんと | 2017年7月 4日 (火) 22時42分
何年も前の記事にコメントがついてびっくりしました。
今度最新の記事としてクリッパー切り替えスイッチ
載せますね。
まっててください。
投稿: 森 かずお | 2017年7月 5日 (水) 00時21分
わざわざありがとうございます。
本当に助かります。
また、DPDTを3PDTにするときの配線方法も重ねて伺えたら幸いです。
宜しくお願いします。
投稿: えれふぁんと | 2017年7月15日 (土) 08時09分